ケアマネージャー様へ

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在宅医療マッサージとは

「在宅医療マッサージ」は医療保険制度を利用した、在宅・施設などであん摩マッサージ指圧師が行うマッサージ治療です。筋麻痺、関節拘縮、運動障害の回復を促し、日常生活動作の向上を図り、寝たきりの予防や廃用性症候群の予防と改善を目的として行います。定期的な訪問による外部とのコミュニケーションの増加、認知症への予防効果もあります。

介護保険とは重複しないため、ケアプラン作成に影響しません。訪問リハビリを受けていても利用可能です。

在宅医療マッサージとは

在宅医療マッサージの効果

1.関節拘縮の予防と改善

高齢者の関節はすぐに固くなり可動域の制限が起こりやすい。寝たきりのままリハビリをしないでおくと廃用性の拘縮を起こし、おむつ交換が困難になったりして日常動作や介護に負担がかかります。在宅医療マッサージは、関節の可動域訓練などで関節拘縮の予防と改善が行えます。

2.筋力の維持・増強

3.疼痛の緩和

関節痛などの疼痛は高齢者の日常生活動作を低下させる原因となします。在宅医療マッサージは関節の動きを改善して疼痛緩和に役立ちます。

4.血液・リンパ液の循環改善

寝たきりになると心肺機能が低下し、下肢に浮腫が起こり全身の血液やリンパ液の循環が悪くなってきます。在宅医療マッサージは、他動的にも自動的にも皮膚や筋肉を動かすことで、血液やリンパ液の循環改善に役立ちます。

5.心のケア

寝たきりの人は、言語障害や痴保によって意思の疎通に障害がでてきて、内面に閉じこもっていく傾向があります。在宅医療マッサージの施術は、直接からだに触れて行います。それによる安心感、そして心地よい刺激によりリラックスした気持ちになり、会話も自然にでてきます。

介護保険制度や老人福祉法における、あん摩マッサージ指圧師の役割

国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」は、介護保険制度下では機能訓練指導員として通所介護や介護老人保健施設等において機能訓練に従事しています。また、下記のようにケアプランの中に、マッサージ師によるサービスを盛り込むことが望ましいとされています。老人福祉法では、機能回復指導員として特別養護老人ホームや養護老人ホーム においてその配置を義務づけており、入所者の日常生活上の機能訓練を行なっています。

厚生省老人保険福祉局企画第22号

14)総合的な居宅サービス計画の作成(第15号)

居宅サービス計画は、利用者の日常生活全般を支援する観点に立って作成されることが重要である。このため、居宅サービス計画の作成または変更に当たっては、利用者およびその家族の希望や課題分析の結果に基づき、介護給付等対象サービス以外の、例えば、市町村保健婦等が居宅を訪問して行なう指導・教育等の保健サービス、老人介護支援センタ―におけるソーシャルワーク及び市町村が一般施策として行なう配食サービス、寝具乾燥サービスや当該地域の住民による見守り、配食、会食などの自発的な活動によるサービス等、更には、こうしたサービスと併せて提供される精神科訪問看護等の医療サービス、はり師、灸師による施術、保健婦、看護婦、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師による機能訓練なども含めて居宅サービス計画に位置づけることにより総合的な計画となるよう努めなければならない。 

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